安倍総理は、いたるところで「(憲法改正に関する)世論調査、議論行うべきが多数」だと主張しているが、おいおい都合の良いところだけ使うなと申し上げたい。
各種世論調査の分析については、いつもながら実施主体の設問、回答にばらつきが見られるのは当然だが、だからこそ、一つの結果だけで「世論:と理解することは、一国の首相としてあるまじき行為で、厳に慎むべきだと思う。
憲法改正に関する世論調査の結果については、「安倍首相「世論調査、議論行うべきが多数」 改憲への「根拠」はどこまで正確か」を参照してほしい。
要約すれば、以下のとおり。
- 改憲の是非については、「賛成」が過半数だが、安倍総理が改憲することには「反対」が「賛成」を上回った。
- 改憲議論を進めることについては、「早く進めるべき」は全体の3分の1に過ぎなく、「早く進める必要はない」「その必要はない」が多数。
こうしてみると、「世論」は、改憲はもちろん、その議論すら「安倍総理のもとでは」では急ぐ必要はないというのが結論になりそうだが・・・
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