悪意に満ちた評論家の発言

投稿者: | 3月 30, 2019

日々動きのある日韓関係に、危惧を覚え不安に感じたり、どう考えたらよいか戸惑っている国民も多いと思います。

ところで、最近「日韓友好や未来志向はやめて「どうでもいい国」に」という記事が掲載された。

この記事は、先日発生した厚労省の職員が韓国の空港で暴れたたという事件から始まり、「韓国に淡い期待をいただくのはやめよう」「よそよそしい日韓関係でいいじゃない!」とし、韓国と「 他のアジアの国のように普通に付き合えばいい。  」と結論づけている。途中に挿入されている写真以外の全文を以下に引用する。


韓国の空港で暴れた日本人

韓国の空港で暴れた厚労省・武田康祐前賃金課長
厚生労働省の課長さんが韓国の空港で酔っ払って暴れている映像を見た。 二国間でいろいろもめている時にこういった「小競り合い」を見るとドキッとする。 

この人は「韓国は嫌いだ」と叫んでいたらしいから、 よほど腹に据えかねていたのだろうか。 でも「韓国は嫌いだ」と叫んで暴れたい日本人は増えているのではないか。 空港で酔って暴れるくらいならいいが、 軍や警察レベルで「小競り合い」にならないようにしないといけない。 

実際に韓国軍の船が日本の自衛隊機にレーダー照射をし、 その事実を認めないどころか 「日本が低空飛行をした」と事実に反する因縁をつけ、 さらに日本への攻撃も示唆した。 

これは「日韓開戦」も起こりうる、危険なエスカレートだ。 

淡い期待を抱くのはやめよう


なぜ日韓関係はこうもこじれるのか。 

韓国に対する日本の報道を見ていると、 日本のメディアは「韓国はいつか、これまでの行いを悔い改めるのではないか」 と期待しているようだ。 

「文在寅の今回の発言は日本に気を使っているようにも見える」とか、 「なぜ文在寅は関係修復の具体策を出さないのか」とか。 

だが残念なことに文在寅が悔い改めることはないし、反日をやめることはない。 だから淡い期待を抱くのはやめて日本はもう少し現実的になった方がいい。 

GDP世界12位になった韓国は日本とは対等だと思っている。だから日本が韓国を下に見て譲ったり特別扱いしても意味ないのだ。 必要なら経済制裁を課せばいいし、ビザの特例もやめればいい。 

「次にレーダー照射をしたら自衛権使って反撃するよ」と通告だけすればいい。 


よそよそしい日韓関係でいいじゃない!


今後の日韓関係はこういう極めてよそよそしいものになるといいと思う。 
日本と中国の関係について昔は「日中友好」と呼んでいた。 
それがいろいろあって「戦略的互恵関係」に変わった。 

この言葉の意味は、 
「本当は嫌いだが互いの利益のために殴り合いはしない」ということ。 
もう日中友好という言葉は使わない。 
日韓友好という言葉も使われなくなるだろう。 

そして日本にとって韓国は中国ほどの利益はない。 
ということは「日韓友好」が終わったら何も残らない。 
日本にとって韓国は「どうでもいい国」になるだろう。 

他のアジアの国のように普通に付き合えばいい。 
そうなればわざわざ韓国まで行って「嫌いだ」と暴れる必要もなくなると思う。 

しかし、この主張には、悪意ある表現が使われており、結論の如何を問わず、問題のある発言だと思われる。

それは「GDP世界12位になった韓国は日本とは対等だと思っている。だから日本が韓国を下に見て譲ったり特別扱いしても意味ないのだ。」との発言だ。

(韓国が日本を対等だと思っているかどうかは別として)外交が成立するには「常に対等」という認識が不可欠だと思われる。

もし、「お前は目下(属国あるいは従属国)だから、これを認めろ」というのであれば、戦後の国際秩序とは相容れない考えである。「見下す」ことなく、「対等国である」相手国の立場も考えられるからこそ、相手国も「我が国」に理解が示されるのではないだろうか。それこそが外交の進展につながるのではないだろうか。

戦後国際社会は「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる」のであって、そのためには「 自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」 「 この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務 」(日本国憲法前文より)なのだ。

また、こんな主張をテレビで発表したのもどうかと思う。

どんな人間も、すべての人(国)を好きになれというのは無理だと思う。人間の感情だからやむを得ない面もあると思う。しかし、この感情を個々人のレベルから外交に持ち込んだり、この感情で相手国民を見下したりすることは、公人あるいは評論家といった、マスコミに頻繁に登場する人物には「あるまじき行為」ではないだろうか。

「目下が成り上がってきて文句をいうようになったのだから、今のうちに叩き潰しておこう」とか、「上の者にいじめられた腹いせに下のものをいじめる」という幼稚な発想にも似ている気がする。

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