ロシア政府に何度照会しても無しの粒て状態の中で、「忘れ去られてたまるか!」と今も執念を燃やす様を報道したNHKのドキュメンタリー。
終戦直後、北海道沿岸で樺太からの引き揚げ船3隻が国籍不明の潜水艦の攻撃を受け、女性や子供など1700人以上が犠牲となった。“三船遭難事件”と呼ばれるこの悲劇は、72年たった今も解明されないままだ。この事件を忘れないでほしいと、生涯執念を燃やし続けた人がいる。永谷保彦(ながややすひこ)さん。関係者が年々少なくなり記憶が薄れる中で、事件の風化に生涯をかけてあらがった永谷さんの最期の1か月に密着した。目撃!にっぽん「執念~三船遭難事件から72年~」
番組の最後の〆は、「少しは平和に役立ったかな」だった。
以下は、私の感想。
加害者となったらいつの間にか「忘れている」。あるいは、「覚えているが忘れようとしている。」「忘れたい」とどこかで思っている。でも被害者になったら、忘れられないのだ。
だから、加害者は「忘れたい」と思っても、そうあってはいけないのだ。人間として。加害者の責任なのだ。
韓国の従軍慰安婦問題も、政府間合意だけで問題が済まないのはこの点ではないか?